俺の名前は「ぺぺ」。そう、浅香唯がダイスキな２６歳の男だ。浅香唯との出会いは、１０年以上前にさかのぼる。なにげなく聞いていたラジオ。全国ネット放送で、堂々たる宮崎弁。俺の実家が、宮崎ということもあって、興味がひかれ、毎週欠かさずにラジオを聞くようになった。当時の浅香唯は、アイドルの頂点から徐々に人気も落ちかけていた頃だった。だが、彼女の笑い声は天をも超えるほど澄んだものだった。
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　そんな彼女も休業に入り引退もささやかれ、何気なくさみしい日々を過ごしていた。
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　しかし、俺の最も大切にしていたアルバム「Thanks a lot」だけはホコリをかぶることはなかった。俺の中で浅香唯をすべて表現してるまさにベストなアルバムだからだ。そんな中、家に遊びにきた彼女がコンポの再生を押すと「C-Girl」が流れ出し、しばらく聞き入った。その後、「セシル」を聞きたいと言って来た。彼女は、セシルについて、共感できる詞だと言ってくれた。当初、彼女すらにも浅香唯ファンであることを隠していた俺は、正直嬉しかった。その後、カラオケで浅香唯の「セシル」を歌った彼女。それを聞いた俺は涙した。「浅香唯！！なぜ、引退してしまったんだぁ！」そう、その頃の俺は、浅香唯が本当に復活してくるとは知るよしもなかった。
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　彼女に、俺が浅香唯のファンを知られてからは、話題も浅香唯トークが多くなった。ある日、ＤＪのいる飲み屋へ行き、「セシル」をリクエストした。何気なく、会話をしていると、俺達がつけたペンネームが読まれ、「セシル」が流れ出した。そして、曲が終わると、ＤＪが気になることを行った。それは、今でもはっきり覚えている。そう、俺が、もう一度青春を取り戻すことになる言葉だったからだ！
　「いやぁ〜浅香唯といえば、現在、別名で芸能界に復帰しているという噂もありますが、どうなんですかね〜。しかし、このセシルは・・・」この後の言葉は放心状態で全く覚えていない。しかし、俺にとっては、「芸能界に復帰している」という言葉だけで充分だった。
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　インターネット（以下ネット）が莫大に普及し、俺も学校でネットで遊びまわっていた。前日の飲み屋のＤＪの言う言葉が気になり、早速「Yahoo!」で検索をかけてみた。するとどうだろう！！ヒットしたではないか！！　数年前、検索したときには、アダルト系しかひっかからなかったのだが、見事、ショウシンショウメイ「浅香唯」なのだ。　それもそのＨＰには、「YUI LAND」というタイトルがついていて、最近更新された形跡が残っていた。そしてタイトルどおり、ホームページの内容は「浅香唯」だらけだった。正直俺は発狂した。そして、更に発狂する言葉が見えた。
　「シングル　不器用な天使　発売中」
　これを見て俺が、ＣＤショップを走りまわったのは目に見えているだろう。しかし、ＣＤゲットまでは困難な道のりだった。そして、ＣＤをゲットしたときの俺は、まず驚いた。これが、浅香唯なのか？　正直、昔と変わったジャケット写真にはびっくりさせられたが、俺の中で浅香唯魂に火がついたのは、言うまでもない。
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　そして、俺は自分でもホームページを作成して、応援していくことを誓ったのだった。

　ぺぺが、ホームページを作成しネットフレンドとの交流を図ります。
（YUI LAND とのリンクは、いつなのか！？　謎が謎を呼ぶ大巨編）